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モチベーショングラフの書き方|記入例と深掘りへのつなげ方

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📑 目次
  1. 結論:グラフは「出来事10個→曲線→深掘り」の順で書く
  2. モチベーショングラフとは:感情の記録から「自分のパターン」を見つける道具
  3. モチベーショングラフの書き方5ステップ
  4. ステップ1:枠を作る(5分)
  5. ステップ2:出来事を10個打点する(20分)
  6. ステップ3:点を曲線でつなぐ(5分)
  7. ステップ4:山と谷にひと言メモを添える(15分)
  8. ステップ5:山同士・谷同士の共通点を探す(15分)
  9. 記入例:大学3年・青山さんの場合
  10. よくある書き方の失敗:×→○で直す
  11. 書いたあとが本番:「なぜ」を3回重ねる深掘り
  12. 強み・就活の軸・面接回答への変換
  13. 強みの1文にする
  14. 就活の軸にする
  15. 手が止まったときの対処法3つ
  16. 完成度チェックリスト:このグラフは深掘りに進めるか
  17. まとめ:60分の1枚が、面接のすべての回答の土台になる

モチベーショングラフは、自己分析の最初の1枚に最も向いた手法です。ただし効果が出るのは、きれいな曲線を描いたときではなく、山と谷に「なぜ」を重ねたときです。この記事では、60分で書き切る5ステップの手順と記入例に加えて、多くの解説が省いている「書いたあとに強み・就活の軸へ変換するまで」の流れを解説します。

この記事でわかること:

  • モチベーショングラフを60分で書き切る5ステップと記入例
  • 手が止まる原因別の対処法と、よくある書き方の失敗
  • 完成したグラフを深掘りして、強み・就活の軸・面接回答に変換する型

結論:グラフは「出来事10個→曲線→深掘り」の順で書く

多くの人が最初につまずくのは、いきなり曲線を描こうとするからです。感情の起伏を線で表すのは、材料が出そろったあとの仕上げ作業です。先に出来事を点として10個置き、あとから線でつなぎます。

手順 やること 所要時間
1 枠を作る(横軸=時期、縦軸=モチベーション) 5分
2 出来事を10個打点する 20分
3 点を曲線でつなぐ 5分
4 山と谷にひと言メモを添える 15分
5 山同士・谷同士の共通点を探す 15分

ここまでで60分。ただしグラフの完成はゴールではなく、素材の準備です。本体は後述する「なぜ」の深掘りで、ここに別途60〜90分かけます。自己分析全体のどこにこの作業が位置づくかは、自己分析のやり方完全ガイドで確認できます。

モチベーショングラフとは:感情の記録から「自分のパターン」を見つける道具

モチベーショングラフとは、横軸に時間、縦軸にモチベーションの高さをとり、過去の感情の起伏を1本の曲線で表したものです。ライフラインチャートと呼ばれることもあります。

企業が選考で知りたいのは、過去の実績の立派さではなく、「この人はどんな環境で力を発揮し、それは入社後も再現されるか」です。グラフから見つけるべきものは次の3つに絞られます。

  1. モチベーションの源泉:山に共通する「やる気に火がつく条件」
  2. 下がる条件:谷に共通する「消耗する環境・状況」
  3. 回復のパターン:谷からどうやって立ち直ったかの共通点

この3つが言語化できると、自己PRの根拠、就活の軸、挫折経験の回答がまとめて手に入ります。

モチベーショングラフの書き方5ステップ

ステップ1:枠を作る(5分)

横軸は「小学校〜現在」、縦軸は「マイナス100〜プラス100」で構いません。紙、ノート、スマホのメモ、表計算ソフト、どれでも効果は同じです。凝ったテンプレートを探す時間があれば、線を2本引いて次に進んでください。

ステップ2:出来事を10個打点する(20分)

曲線より先に、思い出せる出来事を点として置きます。出てこないときは、次の4つの質問を各時期にぶつけると進みます。

  • 一番頑張ったことは何か
  • 一番悔しかった・辞めたかったことは何か
  • 時間を忘れて夢中になったことは何か
  • 環境が変わったのはいつか(進学・引っ越し・入部・アルバイト開始)

コツは2つです。山と谷をできるだけ同じ数だけ置くこと、そして出来事の大小を評価しないこと。「全国大会出場」も「アルバイトのシフトで揉めた」も、分析材料としては等価です。

ステップ3:点を曲線でつなぐ(5分)

打点した出来事の高さを目安に、1本の線でつなぎます。正確さは不要です。線にする目的は、急上昇・急降下の場所、つまり感情が大きく動いた場面を目立たせることだけです。

ステップ4:山と谷にひと言メモを添える(15分)

各打点に「何があったか」+「そのとき何を感じたか」をセットで書きます。事実だけのメモは深掘りの材料になりません。

ステップ5:山同士・谷同士の共通点を探す(15分)

山だけを3つ以上見比べて「共通して何が満たされていたか」、谷だけを見比べて「共通して何が欠けていたか」を1行ずつ書きます。ここで出た仮説が、次の深掘りの入口になります。

記入例:大学3年・青山さんの場合

時期 出来事 高低 ひと言メモ
中2 吹奏楽部でコンクール銀賞 毎日の基礎練習が結果につながった
高1 クラスに馴染めず孤立気味 文化祭の係を機に居場所ができた
高3 受験で第一志望に不合格 人の勉強法を真似しすぎたと反省
大1 塾講師のアルバイトを開始 教え方を自分で工夫できるのが楽しい
大2 担当生徒の成績が半年間伸びず 教え方を根本から見直した
大3 生徒の数学が52点から78点に 工夫が当たった瞬間が一番嬉しい

青山さんの山に共通するのは「自分なりの工夫が相手や結果に反映されること」、谷に共通するのは「正解を外に求めて自分の工夫を手放したこと」です。この時点ではまだ仮説で構いません。

よくある書き方の失敗:×→○で直す

×よくある失敗 ○直し方 理由
きれいな曲線を描くことが目的になる 打点10個とメモがあれば完成とみなす 評価されるのは線の美しさではなく分析の中身
山ばかりで谷を書かない 谷を山と同数まで足す 価値観と回復パターンは谷に表れる
就活で使えそうな立派な出来事だけ選ぶ 日常の小さな出来事も等価に打点する 強みは実績の絶対値ではなく行動のパターン
1回で完璧に仕上げようとする 60分で一旦切り上げ、後日書き足す 出来事は数日かけて思い出されることが多い

書いたあとが本番:「なぜ」を3回重ねる深掘り

グラフの中から、感情の振れ幅が大きい山2つ・谷2つを選び、それぞれに3段階の質問をぶつけます。

  1. なぜそれが嬉しかった(悔しかった)のか?
  2. なぜ自分はそう感じたのか?(同じ状況でも気にしない人がいるのに)
  3. 同じ感じ方は、他の場面にも出ていないか?

青山さんの深掘りを会話形式で示します。

出来事:担当生徒の数学が52点から78点に上がった(山) なぜ嬉しかった? → 自分で作り替えた小テストで、生徒が「わかった」と言う瞬間が増えたから なぜそれがそんなに嬉しい? → 点数そのものより、相手のつまずきに合わせて教え方を変え、その工夫が当たったことが嬉しい。マニュアルどおりに教えて偶然点が上がっても、ここまでの手応えはなかったはず 他の場面にも出ている? → 高3の受験失敗は、逆に人の勉強法を真似して自分の工夫を手放した時期だった。工夫の余地があるかどうかが、自分のモチベーションを左右している

3問目まで到達すると、単発の思い出が「自分のパターン」に変わります。1人で問いを回すのが難しければ、友人に質問役を頼む他己分析が有効です。また、キャリタイプ診断のようなタイプ診断の結果を「本当にそうか?」と検証する仮説に使うと、深掘りの壁打ち相手ができて一気に速くなります。

強み・就活の軸・面接回答への変換

強みの1文にする

深掘りで見つけたパターンを「私は【状況】で、【行動】することで力を発揮する」の型に流し込みます。青山さんなら「私は、相手のつまずきに合わせて打ち手を変え続けることで力を発揮する」です。

この1文をエピソードに展開すると、面接回答になります。

私は、相手に合わせて工夫を重ねることで力を発揮します。塾講師のアルバイトでは、担当する中学3年生の数学が半年間伸び悩んでいたため、週1回の小テストを毎回その生徒の間違いに合わせて作り替えました。3か月続けた結果、定期テストの点数は52点から78点に上がりました。

この回答例のポイント:数字が4つ(中学3年生・週1回・3か月・52点→78点)入り、行動の主語が「私」で特定されています。グラフの山1つが、そのまま回答の骨格になっています。

就活の軸にする

山と谷の共通点は、企業選びの条件に変換できます。

青山さんの発見 就活の軸への変換
工夫の余地があると燃える 若手にも裁量とやり方の自由がある環境
正解を押しつけられると消耗する マニュアル遵守が最優先の仕事は避ける
相手の変化が見えると続く 顧客や利用者との距離が近い仕事

軸への絞り込み方は就活の軸の決め方で詳しく解説しています。エピソードを提出書類に落とすならガクチカの書き方へ進んでください。

手が止まったときの対処法3つ

出来事が思い出せない:感情より先に事実を集めます。年表形式で事実を網羅する自分史を先に作るか、写真フォルダ・卒業アルバム・過去の予定表をめくってください。記憶は「モノ」から引き出されます。

高低がつけられない:絶対値で悩まず、2つの出来事を並べて「どちらがましだったか」の比較で順位をつけます。相対評価なら手が動きます。

谷がつらくて進まない:質問を「なぜダメだったか」から「そこからどう戻ったか」に変えます。回復の過程は自己否定を伴わずに掘れるうえ、面接で最も評価されやすい材料です。

完成度チェックリスト:このグラフは深掘りに進めるか

書き終えたグラフが素材として機能するかは、次の7項目で確認できます。

  • 打点が10個以上ある
  • 山と谷の両方が3個以上ずつある
  • 各打点に「事実+感情」のメモがついている
  • 大学入学以降の打点が4個以上ある(選考で主に使う時期のため)
  • 立派な出来事かどうかで打点を選別していない
  • 山同士・谷同士の共通点が1行ずつ書けている
  • 深掘りする打点を4個(山2つ・谷2つ)選べている

すべて満たしていなくても、上の3つがそろっていれば深掘りには進めます。足りない項目は、深掘りの途中で戻って埋めれば十分です。逆に、打点が5個未満のまま深掘りに入ると、たまたま思い出せた出来事に結論が引きずられ、「アルバイトの話しかない人」のような偏った自己像ができやすくなります。打点の数だけは先に確保してください。

なお、グラフは一度書いたら終わりではありません。選考が進んで新しい出来事(初めての面接、インターンシップでの手応え)が増えたら、右端に打点を足してください。直近の出来事は記憶が濃く、深掘りの練習台として最適です。

まとめ:60分の1枚が、面接のすべての回答の土台になる

モチベーショングラフは、出来事10個の打点から始めれば60分で書けます。そして本当の価値は、山と谷に「なぜ」を3回重ねたあとに現れます。強みの1文、就活の軸、挫折経験の回答。面接で聞かれることの大半は、この1枚から作れます。

次の一歩はこの2つです。

まずは今日、線を2本引いて出来事を10個置くところから始めてください。

よくある質問

Q. モチベーショングラフはいつの時期から書けばいいですか?

A. 一般的には小学校または中学校から現在までを対象にします。記憶が薄い時期は無理に埋めず、感情を伴って思い出せる出来事だけで構いません。大学以降の出来事が少ない場合は、直近2〜3年を半年単位に区切ると思い出しやすくなります。

Q. 手書きとテンプレート、どちらで書くべきですか?

A. どちらでも効果は変わりません。大事なのは体裁ではなく、山と谷への「なぜ」の深掘りです。修正のしやすさを重視するなら表計算ソフト、発想の出やすさを重視するなら紙とペンが向いています。

Q. モチベーショングラフは選考でそのまま提出するものですか?

A. 原則として自分用の分析メモで、提出はしません。ただし一部の企業やインターンシップのワークで提出や発表を求められることがあります。その場合も評価されるのは絵のうまさではなく、出来事から自分の特徴をどう言語化しているかです。

Q. 谷(つらかった時期)を思い出したくないときはどうすればいいですか?

A. 一番つらい経験から無理に扱う必要はありません。ただし谷を全部避けると、価値観を分析する材料が半減します。思い出しても心が乱れない程度の谷から扱い、深掘りの質問を「なぜダメだったか」ではなく「どう戻ったか」に絞ると負担が減ります。

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この記事を書いた人

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