内定辞退は、早く、短く、誠実に伝えるのが基本です。怖いからと先延ばしにすると、企業側の採用計画にも、あなた自身の不安にも負担が増えます。まず使える例文を置き、その後に電話かメールか、理由の伝え方、注意が必要なケースを整理します。
この記事でわかること:
- 内定辞退の電話・メール例文
- 辞退理由を角が立ちにくく伝える方法
- 承諾後・学校推薦・引き止め時の注意点
結論:内定辞退は「早く・短く・感謝」で伝える
まず、電話で伝える場合の例文です。
お世話になっております。内定をいただいております、〇〇大学の〇〇です。今お時間を少しいただいてもよろしいでしょうか。
このたびは内定をいただき、誠にありがとうございました。大変心苦しいのですが、慎重に検討した結果、別の進路に進むことを決めたため、貴社の内定を辞退させていただきたくご連絡しました。選考でお時間をいただいたにもかかわらず、このようなお返事となり申し訳ございません。
メールで伝える場合の例文です。
件名: 内定辞退のご連絡 〇〇大学 〇〇
株式会社〇〇
人事部 〇〇様お世話になっております。〇〇大学〇〇学部の〇〇です。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
慎重に検討した結果、別の進路に進むことを決断したため、誠に勝手ながら貴社の内定を辞退させていただきたくご連絡いたしました。
選考を通じて貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、このようなお返事となり大変申し訳ございません。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。〇〇大学〇〇学部
氏名
電話番号
メールアドレス
内定辞退の連絡で必要なのは、辞退の意思、感謝、お詫びの3つです。長い説明や細かい比較は不要です。相手に納得してもらうために話し続けるより、結論を早く伝えるほうが誠実です。
電話かメールかの判断
電話とメールのどちらが正解かは、状況で変わります。
| 状況 | 伝え方 |
|---|---|
| 入社日や内定式が近い | 電話で伝え、メールでも残す |
| 担当者と何度もやり取りしている | 電話が丁寧 |
| 企業からメール連絡を指定されている | メールでよい |
| 電話がつながらない | メールを送り、必要なら再度電話 |
| 怖くて電話できない | 先延ばしよりメールで早く伝える |
「電話が怖いから何日も連絡しない」は避けてください。電話が難しいなら、まずメールで辞退の意思を伝えます。早く伝えることが、結果的に相手への配慮になります。
電話をする場合は、相手の業務時間内にします。昼休み直前、始業直後、終業間際は避けられるなら避けます。担当者が不在なら、伝言で済ませず、メールで「内定辞退についてご連絡したくお電話しました」と残すとよいです。
理由は「不満」ではなく「決断」にする
辞退理由を聞かれたとき、細かい不満を伝える必要はありません。比較や批判は角が立ちやすく、相手も返答しづらくなります。
| ×伝え方 | ○伝え方 |
|---|---|
| 待遇が他社より悪かったので | 検討の結果、別の企業への入社を決断しました |
| 面接の雰囲気が合わなかったので | 自分の適性や今後の方向性を考え、別の進路を選びました |
| 志望度が下がったので | 選考を通じて考えた結果、今回は辞退させていただきます |
| 親に反対されたので | 家族とも相談し、進路を見直した結果です |
ポイントは、「相手を評価する言い方」ではなく「自分が決めた言い方」にすることです。企業の悪い点を説明しても、辞退連絡では得るものが少ないです。
もう少し詳しく聞かれた場合は、次のように短く返します。
最終的には、入社後に取り組みたい領域との一致度を重視して判断しました。貴社の選考では多くの学びをいただいたため、大変心苦しく思っております。
これ以上の詳細を求められても、無理に話す必要はありません。
辞退連絡の前に確認すること
連絡前に、次の3点を確認します。
- 内定通知や承諾書の状態
- 学校推薦・教授推薦・大学経由の応募かどうか
- 辞退連絡先と連絡方法
学校推薦や教授推薦で応募した場合は、企業へ連絡する前に大学側へ相談してください。大学と企業の信頼関係に関わることがあり、自己判断で進めるとトラブルになる可能性があります。
内定承諾後、入社直前、研修参加後、書類提出後も注意が必要です。辞退できるかどうかをこの記事だけで判断せず、大学キャリアセンター、労働相談窓口、必要に応じて専門家に確認します。大切なのは、迷っている間に時間を過ぎさせないことです。相談と連絡を同時に急ぎます。
引き止められたときの返し方
辞退を伝えると、理由を詳しく聞かれたり、考え直してほしいと言われたりすることがあります。落ち着いて、辞退の意思を繰り返します。
返答例:
お気持ちをいただきありがとうございます。大変ありがたいお話ですが、慎重に検討したうえで決断したため、今回は辞退させていただきたいと考えております。
強く言われたときも、相手を論破しようとしないでください。言い合いになるほど疲れます。辞退の意思、感謝、お詫びを繰り返します。
もし、威圧的な言動、長時間の拘束、不安をあおる発言、金銭的な要求などがあった場合は、その場で判断しきらず、通話日時、相手の名前、言われた内容をメモします。大学キャリアセンターや公的相談窓口に相談してください。
辞退後にやること
辞退連絡をしたら、次のことを確認します。
| やること | 理由 |
|---|---|
| メールを保存する | 後から連絡内容を確認できるようにする |
| 採用マイページを確認する | 追加手続きや返信がないか見る |
| 大学に報告する | 学校推薦や大学経由の場合は特に必要 |
| 他社の承諾期限を確認する | 次の手続き漏れを防ぐ |
| 気持ちを切り替える | 罪悪感で就活全体を止めない |
辞退は悪いことではありません。企業も、学生が複数社を受けることを前提に採用活動をしています。ただし、連絡の遅れは相手の負担になります。だから早く誠実に伝えることが大切です。
辞退後に進む企業について迷いが残る場合は、企業研究のやり方で選んだ理由を再確認してください。既卒や就活やり直しの不安がある場合は、既卒の就職活動の進め方も参考になります。